2012年2月8日水曜日

航空運賃の値上げ要素

1 原油価格
 アジアの場合はシンガポールのケロシン(灯油分)の取引価格。
 原油価格に精製マージンを上乗せした価格。
 アラビア原油がUSD100を超えている状況なので、燃油サーチャージがしばらく高止まりしそうです。

2 EUの排出権規制
 航空機の排出ガスの量は全体の2%
 温暖化ガスの排出権購入を義務付ける規制。
 飛行距離に応じて二酸化炭素の排出量を削減が課されて、削減目標未達成分を、排出権購入をする。
 燃費効率は年々高まっていますが、需要も伸びている現状では、年間3-4%増加するようです。
 初年度は購入が必要な量の15%
 大西洋航路でEUR10(約千円)の負担になるそうです。
 米国と中国の航空会社は導入に反対の立場です。

今のところ通貨供給量を増やす方向なので、リース料率が上がる事は無いでしょう。
新興国では経済成長に伴う物価の上昇と賃金上昇がありますが、先進国では横ばいでしょう。
気になるのは新型機材の開発状況や納入時期が遅れている点。
景気減速と機材更新の延長と重なっているのが、現状でしょうか。

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