2011年6月30日木曜日

G1030 長沙南~武漢 武広高速鉄道 CRH2C

中心部から車で30分程度
長沙南駅は高速新線専用の駅
郊外に駅を建設するのは、新都市を開発する目的があるらしい。
空港に行くのと変わらない距離ではあるが、騒音や立ち退き問題を回避するには、新駅が手っ取り早い。
それにしても巨大な駅である。

一般的に窓口で購入するが、自動券売機もある。
去年までは普通に高鉄の切符を購入する事が出来たが、今年から転売防止のため、身分証の番号を切符に入力する事になった。
人民身分IC証をお持ちの方は、自動券売機で購入出来るが、外国人は旅券を持って窓口で購入する事になる。

切符を購入して、手荷物検査を受けた後、待合室に進む。
列車の運行案内があり、列車番号・行先・発車時間・改札・運行状況が表示されている。

自動改札を通るが、検札は出発の15分前にならないと開始しない。
ちなみに切符を挿入して、上で受け取った後にならないと、改札は開かない仕組みである。
青い切符は磁気対応券で、赤い切符は磁気が無い紙なので、有人の改札を通る事になる。

列車が到着すると、整列乗車は崩れて、車両に乗り込もうとする。
しかも、乗車区間毎に車両・座席の割り当てを行っているらしく、混雑が特定の車両に集中するので、乗車するにも時間が掛かる。

なぜか3両目だけに100名近い乗客が乗り込むので、発車時刻に近づいても乗車が終わらない。
昔ながらの乗車駅割当で管理しているのか、座席販売が集中する仕組みは、改善の余地はあるだろう。
仕方が無いので、空いている隣の車両から乗車した。

発車しても荷物の場所取りや、指定席を探したりと、座るまで時間がかかる。
自分の座席を見つけても、先に座っている人がいて、仕方なく空いている席に座る事になる。
窓側に座るのは、座席が指定されていても至難の技である。
通路側なので、いろいろ行動出来たのは良かったが。

座席は日本で使用されている回転する座席
扉はドイツのICEぽいガラス戸
上に速度と到着駅の案内LEDがある。
座席は在来線の特急並みの広さ
5列なので詰め込み仕様でしょうか?
2等175元(約2300円)
窓が大きいのが特徴です。
加速は結構速く、写真では333km/hと表示されています。
途中2ヶ所停車してもこの速さです。
距離の長い広州南~長沙南だともうちょっと速いかも知れません。
(今はこんなに飛ばしません)
約1時間半で到着
在来線で4時間掛かる事を考えると、かなり速いです。
見た感じでは、JRの在来線特急ぽい座席ですね。
短時間ならいいのですが、長時間では疲れそうですね。
1等車は座面もしっかりしています。
2+2の配列で間隔も広めです。
1等運賃 280元 (約4千円)
移動するだけなら、2等で充分かも知れません。
改札を出ると、タクシー乗り場とシャトルバス乗り場があり、市内まで30分ぐらいかかります。
コンコース下だけでもかなり広い
もう少し歩くと切符売り場、普通の市内バス乗り場、離れた場所に長距離バス乗り場があります。
これだけ広いと地下鉄が欲しいところですが、大都市とはいえ、内陸部の都市はこれからのようです。

2011年6月29日水曜日

北京~上海 高速鉄道開通

 いよいよ明日 北京~上海間の高速鉄道が開通。

 2.2万円もするVIPな座席や2等で7~5千円とちと高めな料金設定と、共産党設立90周年の節目に完成させたところでしょうか。
 従来10時間から5時間程度で到着するので、せっかちな商務の人にいいでしょう。

 鉄道で10時間と言っても、手頃な運賃(2千円)とノンストップで1晩で到着するので、直通寝台列車は人気があります。
 高速鉄道開業の影響で航空会社も頑張っているようで、2等の運賃に近い航空運賃を設定しているようです。
 鉄道の駅は中心部に近いですが、航空だと2時間程度で到着するので、空港への移動時間も考えるといい勝負になりそうです。
 鉄道の場合は途中の主要都市にも停車するので、都市間移動の需要を取り込みそうです。

 あと中国独自の車両として、高速車両の寝台車が走っています。
 CHR2E 4人個室の寝台車両ですが、在来線区間も走るので、2時間早く到着する分料金が高い(9千円)と不評のようです。(寝台にカーテン無し)
 高速鉄道は車体が小さいので、座席の間隔やリクライニングを深くした方が、効率がいいようです。

2011年6月24日金曜日

CRH 380A 中国高速車両 米国で特許取得?

中国版新幹線 米で特許申請準備 日経

7月に北京~上海間の高速新線が開業する 高鐵
(300km/hと250km/hと列車速度により運賃が異なる)
当初は350km/h運転を予定していたが、前鉄道省幹部が更迭された関係で、方針が300km/hに変更された。
主力車両が青島南車で製造された CRH 380A
ベースは川崎重工が開発したJR東日本のE2系
現地ではCRH2として運行されており、当初は250km/hで運用する事を想定していた。
神戸で製造された3編成と、現地でライセンス生産された当初56編成は250km/h運行されていた。
この編成はモーターを積まない付随車を多めにして、性能を抑えている。(4M4T)
距離の短い区間なら問題無かったが、運行区間が長くなるにつれて、新造車両を製造すると共に、電動車を増やした改造(6M2T)を行い、高速化に成功した。
前鉄道省の方針もあり、野心的な350km/h運行を目標に、高速新線の整備と車両増強を行った。
(騒音等の環境配所を盛り込んでいないから出来た事でもある)

内陸部の開発と、リーマンショックによる輸出減少の影響を避ける為、景気浮揚策の側面を持っている。
技術を提供した側では、350km/hでの営業運行を想定していない為、運行速度を落とすように申し出、独自の車両(CRH380A B)を製造するに至る。
左 CRH2C-147 (武漢鉄路局)
当初の60編成以降に製造された車両
最高 350km/hで運行できるように、電動車の比率を高めている

独自の改造部分を中国の自主開発として、特許を抑えようとしているらしい。
高速鉄道の輸出を有利に進めたい思惑が見える。

川崎重工も25年前から、ニューヨークの地下鉄車両製造を行っており、貨車製造と共に車両工場がある。
米国の都市間高速鉄道は、東海岸で運行されているAmtrakのアセラ程度であり、1900年代に建設された路盤の影響で、運行速度はそれ程速いわけではない。
ゆえに特許を確保するよりは、自社の技術(暗黙知)を抑えた方が有利ではある。
特許を申請するのは、技術を排他的に使用出来る反面、根拠になる技術を公表する事にもなるので、公示期間中に使用されている技術を解析して、異議申し立てを行う事になるでしょう。
南車や北車の独自技術がどんなものか、興味があるところです。

新幹線自体は狭軌での高速化技術を元に開発されてきましたし、台車や空気バネの改良と立体交差を行う事により高速化を達成したので、台車周りが争点になりそうです。

2011年6月10日金曜日

化学・ゴム セクター

最近の株式市場で賑わっているのは、化学・ゴムセクターである。

特にJSRは連日高い。
主に自動車用タイヤの合成ゴムを製造しているが
1.天然ゴムの上昇
2.自動車用タイヤの需要伸び
3.低燃費タイヤ素材の引き合い
と年率2~3割成長出来る余地がある。

これからも新興国を中心に自動車需要が伸びている中、タイヤ販売を伸ばしており、原料高のタイヤメーカーに比べて、合成ゴムの需要が恩恵を受けるであろう。

あと一つ注目したいのはタイの化学メーカー IVL
INDORAMA VENTURES PUBLIC COMPANY LIMITED
インド資本の石油化学メーカーで、主にPET 製造(年 194.8万t 世界第二位)
ポリエステル・ファイバー ポリエステル・ヤーンを製造している。
タイ市場に上場しているけど、事業はインドネシア・中国・メキシコ・ポーランド・米国と幅広い。
去年事業再編して上場した会社だけど、上場当初は20Bから最高56B(現在44B)と急騰している。
新興国に製造拠点があるのが強みですね。
綿花価格が不作で高値になり、代替品としてのポリエステルの需要が伸びているのが業績好調の理由ですが、新興国を中心に事業拡大を進めているのも買われた理由でしょう。


石油価格の下落により、利益の続伸は厳しいかもしれませんが(マージンの低下)、今後もポリエステルの需要が堅調なら、40Bを切るなら押し目買いかも知れません。

2011年6月9日木曜日

Air Mos Burger

日本航空とモスバーガーがタイアップした
てりやきバーガーを基にした Air Mos Burgerを提供するそうです。
日本の航空会社では初めてなんですが、実はとある会社が先に始めたりしています。

ソース・レタス等を自分で添えて、各自の味を楽しむそうです。
あのてきやきバーガーを機内で食べられるようになるとは。


日本発欧米路線の2食目(到着前)に提供されるそうです。
冷えた食事が多い中、暖かいバーガーが軽食で食べられるのはいいですね。
オーブンにかなりの個数を搭載できるのは、利点かもしれません。
ただ、お酒には合わないかも知れません。

スカイマーク 那覇~宮古 就航延期2

スカイマーク 那覇-宮古線就航を無期限延期

琉球朝日放送 報道部

今日(6/9)西久保氏が県庁記者クラブで会見し、
「宮古・本島の皆様に計画が遅れて申し訳ない」と陳謝した上で、
就航延期の理由を説明。

1.現在の設備では増便対応が難しい為、現在のカウンター拡張を計画
 現在のカウンター前を増設する形で工事
2.5月に急遽 カウンターの場所変更を提案された。
 3階カウンターを3ヶ月限定で賃貸借を行い、増設工事が始まる2~3年 1階にカウンターを設置
3.貸借契約の変更や手続きが生じるため、9月の就航に間に合わない

恐らく現在のカウンターの位置で拡張を考えたところ、1階引越しを提案されたので、移転にスカイマーク側が難色を示したらしい。
現在も手荷物預けはベルトコンベアは使用出来ないため、台車を利用して手荷物を運搬している。
(手荷物は出発の30分前まで)
今後の事業規模の拡大(宮古・成田・石垣)を考えると、提案された設備程度では移動するだけの効果が薄いと判断された事でしょう。
記者クラブの会見で「他社と同規模の設備が欲しい」と主張されていたので、搭乗橋・カウンター・ベルトコンベアを含めた空港設備を拡充を要求されているようです。

空港側としては新国際線ターミナルが完成する2~3年後に増設工事を行うので、その間は暫定的に1階に移設を提案されたのでしょう。
確かに1階は中央辺りの自販機コーナーや旧ぜんざい店舗跡等、利用できそうな場所はある。
空港側は、郵便局裏の北側会議室を、暫定的なカウンター・事務所として提案しているらしい。
(有料ラウンジが出来る前なら、適切な場所かも知れない)
不定期運行の第一航空が南側1階の事務所で搭乗手続きを行っているが、9人乗りの機材なので規模は異なる。

明日(6/10)に那覇空港ビルディング側の会見が開かれるので、明日以降の動きに注目したいと思います。
今日は梅雨明けと重なり、取り上げたのはQABのみでした。
(OTVも21:55のニュースで放映)
明日も高校野球県予選の抽選会があるので、県内のニュースで取り上げるのは微妙な感じです。

2011年6月3日金曜日

スカイマーク 那覇~宮古 就航延期

9月に就航予定でした那覇~宮古路線が、那覇空港のカウンター増設工事が出来ない為、就航延期されるそうです。


「那覇-宮古線」の就航計画延期について Skymark Web

確かに今のカウンターは、全日空の団体カウンターの隣 建物の端にあるのですが、4人対応すると手狭な感じです。
賃貸借契約の変更手続きに時間が掛かったそうで、閑散期の5~6月に工事出来なかったのが、段取りが悪いと言うのか、余裕がない計画と言うのか・・・
6/1から那覇~中部便が1日2往復就航しましたし、現状の設備で増便するとなると搭乗手続きが障害になるようです。
(東京/羽田 4~5往復 神戸 2往復 福岡 2~3往復)
手荷物の搬送が絡んでくると工事して拡張するしかなさそうです。

そうなると宮古空港では、どうやって搭乗手続きを行うのか、気になるところですが、宮古の新聞によると7月に拡張が終了するそうです。

2011年6月2日木曜日

タイ 政策金利 年3.5%へ

タイ中銀が0.25%利上げへ 日経
4月の消費者物価指数(CPI)が4.2%上昇した為の措置
年 2.5 > 3% (翌日物レポ金利)
インフレ抑制策を強化している。

主な要因として、食料価格の上昇が挙げられる。
農産物の輸出も好調で、経済についても、製造業を中心に生産拡大が続いている。
昨年もメコン河の水位が低かったが、今年も水位が低い状況。
中国も内陸部を中心に水不足のため、食料品価格が上昇しており、物価の高騰が金利上昇と総量規制と伴い、建設機械等の販売減少につながっている。
広東省では香港に食料品を買出しに行く程である。

今後も食料品価格の推移に注目した方がいいだろう。

マレーシアやインドネシアには、プランテーション運営を中心に農産物セクターが買われるかも知れません。
タイはゴム関係はあるけど、農産物に関しては商社や輸出・輸送関連と以外と少ない。

2011年6月1日水曜日

韓国のLCC 成田就航

 Air Busanが釜山~成田 1日1便 6/23から
 イースター航空が仁川~成田を週4便 7/1から

 イースター航空は主に旅行会社のツアーを中心に販売されるそうです。
(WEB販売は準備中)
 Air Busanはすでに釜山~福岡・関空に就航しており、最大の市場関東地区に乗り入れを果たす。

 あと1社Jeju Air(済州航空)も関西空港~ソウル(仁川・金浦)・済州と就航しています。

 いまや関西空港がLCC就航の集約化が進んでいますね。

沖縄電力債 募集へ

6月中旬に沖縄電力が社債を発行するらしい。

募集規模が100億円で10年程度の長期債になるらしい。
現在建設中の吉の浦LNG発電所や設備投資に使われるようです。
(詳しくは目論見書を参照)
金利は恐らく1%後半辺りになるものと思われます。

震災後 新規の社債発行が手控えられている中、注目されている。

気になるのが主幹事がみずほ証券らしい。
主に年金基金を中心とした機関投資家向けの販売になるので、その辺りを考慮されての事でしょう。
しかし県内に支店・営業所がない証券会社に仕切らせるのは、県内の資金を活用するつもりがないのか、あてにしていないのか、気になるところ。

退職金等長期に保有されるなら、検討してみてはいかがでしょうか?

沖縄電力、社債の発行再開へ
日本経済新聞