2011年8月7日日曜日

韓国電力公社

韓国の場合は1社独占 韓国電力公社が供給している。
国が51%の株式を保有しているが、残りは民間資本で上場している。
ところが去年1兆7875億ウォンの巨額な赤字状態である。
「電力がぶ飲み大国」韓国の現実 JB Press
LG電子のCEOを務めた金社長が、1期3年で退任することになった。
理由は割安な電気料金である。
つまり国策で電力料金を抑える事によって、国際競争力を保とうという。
日本の電力料金の半分~1/3で、電力不足の日本から工場を誘致を狙っているらしい。
FTA締結やウォン安で、韓国製品の競争力が高まっているが、法人税と割安な電力料金と、事業者にとって有利な事ばかりである。
ところが発電源に関しては、3割の原子力発電に7割の火力と日本と変わりない。
しかも原油・石炭の燃料高で電力料金に転嫁しても、物価抑制策と言う事で小幅な値上げで抑えており、燃料価格に反映できずに巨額な赤字を発生させている。
電力料金が安いので空調がよく効いており、職場ではクーラーの冷えすぎでジャケットを持参、冬場はTシャツで過ごせるらしい。
実に米国人のような感覚で、電力消費も日本より1割多いらしい。
赤字になると問題になるのは、設備投資が抑制される事である。
電力供給に対する余裕率が6%とかなり逼迫しているのにも関わらず、赤字に対しての対処を行わないと言う事は、誰かが赤字を補填しないといけないが果たして・・

追記 9/15に大規模な停電が発生したそうです。
残暑が続き平均よりも5度も高く、空調需要が増加した結果、予備電力が400万kwを下回ったため、地域別循環停電に至ったようです。
9月から定期検査で800万kw分停止中なのが、逼迫した電力需要を招いたようです。
自家発電装置を導入している大企業の操業には、影響はなかったようです。

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